ジャパン・ファウンデーション主催アート・プログラム「Facetnate!」シリーズ Collaborate展が開催、作者を囲むパーティが催された
オーストラリアの若手・新人アーティストを支援する公募企画展「facetnate!」シリーズ。 今回は、メルボルン在住の日本人アーティスト、今津杏子(いまづ・きょうこ)さんと、同じくメルボルン在住のアーティスト、デーモン・コワスキー(Damon Kowarsky)さんの共同制作によるCollaborate展が開催された。
この共同制作を“真面目な落書き”という二人は、まず、コワスキーさんの絵に今津さんがイメージを加え、 いくつかのイメージからぴったりとくる絵を探し出し、それをエッチング作品に仕上げていくというもの。
二人の絶妙なイメージの一体化が、作品として仕上がっていく過程こそ、まさに“Collaborate”の醍醐味だ。
コワスキーさんの絵を見た今津さんが、思い浮かぶイメージを基に、さまざまなキャラクターを付け加えるのだが、妖怪が好きだという今津さんは、日本の妖怪図や水木しげるの妖怪たちから着想を得て、具体的なキャラクターを描くという。 展示作品は、一見、可愛らしいイラストにみえるが、実は奇想天外なイメージとなっていて、怖さがある一方、ユーモアにもあふれている。
エッチング作品はすべてモノトーンだが、ぜひ、これにカラーをつけると楽しいだろうなと感じた。 今津さんも、できればカラーをつけて発表したいと話されていた。これからもお二人の共同制作を続けるということなので、カラーの作品も期待したい。
このCollaborate展は、3月21日まで公開されているので、ぜひ、一度足を運ばれては。
■展示会
Collaborate Kyoko Imazu and Damon Kowarsky 23 Februaly - 21 March 2012 11am - 4pm, Monday - Friday Japan Foundation Gallery Level 1, Chifley Plaza, 2 Chifley Square, Sydney www.jpf.org.au
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